☆ MAGICO Q3でアニソンを聴いてきました!(前編)

MAGICO_Q3_0

 

 

|■0.イントロダクション
 

MAGICO Q3の超弩級システムでアニソンの究極再生を追求されている、
exorionさんのシステムを聴いてきました。

 

試聴曲数は約60曲(水樹奈々さんや鈴木このみさん、あやねる、水瀬いのりさん等、
9割がアニソン)で、6時間連続の試聴というなんとも幸せなひとときでした。
今回はその試聴記(前編)です。

 
----------------  目次 ----------------

 1. 機器の構成

 2. MAGICO Q3/Spectralの衝撃

 3. オーディオではなく世界観

 4. MAGICO Q3システム分析!

--------------------------------------------

 

 

    

|■1. 機器の構成

 

【exorion邸オーディオシステム】(2016年11月時点)

 

CDプレイヤー : Metronome Technologie 「T2i Signature」
 - 電源ケーブル:Jorma Design 「Prime Power」

 

 - インターコネクト: MIT 「Oracle MA-X2 RCA」

 

プリアンプ : Spectral 「DMC-30SS Series2」
 - 電源ケーブル:Crystal Cable 「Absolute Dream Power」

 

 - インターコネクト: MIT 「Oracle MA-X2 RCA」

 

パワーアンプ : Spectral 「DMA-200S Series2」
 - 電源ケーブル:Stage iii Concepts 「A.S.P. Reference Leviathan」

 

 - SP ケーブル : Crystal Cable 「Absolute Dream Speaker」

 

スピーカー: MAGICO 「Q3」

 

電源タップ1:J1 project 「PT6PL」(Tuning by Brise Audio)
 - 電源ケーブル:Transparent Audio 「Opus Power」

 

電源タップ2:CSE 「TX-2000XN」
 - 電源ケーブル:K racing audio design 「Device 1SE」

 

※電源タップの接続構成は下図の通りです

MAGICO_Q3_1

 

 

 

|■2. MAGICO Q3/Spectralの衝撃

 

最初の曲は、デレマスの高垣楓(CV.早見沙織)「こいかぜ」でした。
この曲は早見沙織さん(はやみん)の透明感溢れる歌声が魅力的です。

  

普段から良く聴く曲なので、私のシステムとどれくらい違うのかな?と

再生したところ・・・

 

  

開始1秒で のけぞりました

 

  ・上下、左右、奥手前に果てしなく広がる音場
  ・部屋の壁や天井を取っ払ったかのようにどこまでも広がる音場

 

  

それから5秒後。

 

  ・引き締まった強烈な低音
  ・克明でキレのある深い低音
  ・一音毎に空間が揺れて、空間が歪むような感覚

 

  

「え?」

 

  

そして、24秒目から入るヴォーカル

 

 ・非常に明確な定位、ハッキリとした音像
 ・シャープな口・舌の動き
 ・透明感があり、極めて生々しい歌声
 ・演奏、歌声が衝撃波のように飛んでくる感覚・・・

 

 

MAGICO_Q3_早見沙織さん

 

私の知っている「こいかぜ」とはまるで別次元の再生音でした。

 

ある程度のレベルに達したオーディオシステムでは「スピーカーが消える」と評されますが、

MAGICO Q3/Spectralシステムでは「部屋が消えた」でした。再生と同時に果てしない

広さの音場に包まれて、一瞬で曲の世界観に包まれました。

 

オーディオを始めて約10年、様々なシステムでアニソンを聴いてきましたが、これほど強烈に

アニソンの世界観に包まれたのは初めてでした。

 

そんなことを思いながら「こいかぜ」を聴いていると、4分24秒目からコーラスとピアノによる

たおやかな世界が現れ、天使のような子どもの歌声、そして神々しいはやみんの歌声が現れ・・・

 

「ここは天国か・・・」と幸福感でいっぱいになりました。
 

 

 

|■3. オーディオではなく世界観

 

MAGICO Q3/Spectralシステムを一言で表わすと

  

- アニソンの世界に一瞬で入り込むような魔術 - 

 

です。

 

 

通常、オーディオシステムの印象を述べる場合、解像度が高いシステム、分離が良いシス

テム等、きわだった要素を中心に書きます。しかし、MAGICO Q3/Spectralシステム(以降、

Q3システム)では全ての要素が極めて高い水準にあり、且つそれらを強調していませんで

した。

(後述しますが、トータルバランスに優れたシステムで、それゆえ特定の点を強調して

「○○の部分が凄い」システムと表現するのは適切ではないと感じました。)

 

 

・動画では
 

Q3システムを実際に聴くのは初めてでしたが、以前からQ3システムの音を録音した動画を

何度も見ていました。
圧倒的な量感でキレのあるバスドラ音、ムチのようにしなるスネア音。激しく緩急のついた

スピード感。劇的な声色の変化。

その時は、オーディオ的な(特定の要素に関する)凄みを感じました。

(また、すでにQ3システムを聴いた人によると、低音が凄まじいということでした。)

 

 

・実際に聴いてみて
  

実際に聴いてみて、たしかに、MQGICO Q3とStage iii Concepts Leviathanによって、

低音の量感と引き締まりは凄まじいと感じました。しかし、「全体として低音は過剰か?」

と問うとそんなことはありません。その低音は音楽をより躍動させ、ヴォーカル表現をより

味わい深いものにして、曲の世界観を表現することに徹しています。その低音はあくまで

表現を高めるための1つの要素にすぎないと感じました。

 

(このように書くと低音の凄まじさが伝わりにくいと思います。その低音を例える

 なら・・・ライブ会場でベースを弾いた(はじいた)時に床が「ベンッ」と揺れ、轟く、

 極めてリアルな音です。アニソンをかけたときに、そのような轟く低音が毎秒来るので、

 たしかに凄まじさを感じます・・・)

 

低音の以外の要素も同様に、曲の世界観を表わすための1要素に感じました。

 

Q3システムではCrystal ADを2本用いていますが、HDR写真のような非現時的なカラフルさ

はなく、ヴォーカルの声色や楽器の違いを描くために必要なだけの色彩感に思いました。

S/Nも十分に高いですが、S/Nの高さをことさら見せつけることはなく(Jeff Criterionのような

行きすぎたS/N感はなく)、音楽の情景を表わすに十分なS/Nを確保していました。

 
また、キレ・スピード感もやりすぎではなく、口&舌の動きやベース&ギターをよりよく表現

するために必要なだけ出している(つまり、電子音がゆったりと華やぐ余地を残している)等、

全ての要素は曲の世界観を現わす為に徹していると感じました。

 

  

・全てはアニソンの世界観のために
 

オーディオとしての各要素が極めて高く、なおかつそれら要素がアニソンの世界観を表わす

ために調整されているので、全ての要素がシームレスに繋がります。Q3システムを聴いてい

ると、特定のオーディオ的要素が目立たず、オーディオを聴いている感覚はありません。

オーディオの性能・特長を超えた先 -アニソンの世界観(*1)- が現れ、それに包まれます。

 

(*1:アニソンの世界観というと、馴染みの薄い方もいらっしゃると思います。アニソンはまず

  アニメがあってこそのものです。アニメは、アニメの舞台設定(場所、時代)、ストーリー、

  キャラの外見や性格、時系列による心境の変化(&それを演じている声優さん)、キャラの

  セリフ、他のキャラとの関係性など多くの要素から成り立っています。そして、アニソンは

  それらをベースにして成り立っている音楽です。


  オーディオシステムでアニソンを聴いて「一瞬で世界に入り込む」というのは、

  「低音がもっと欲しい」や「空間が狭い」「サ行が突き刺さる」等オーディオ的不満が

    一切なく、アニソン聴いてすぐに、キャラの喜びや怒り、悲しみ等の心情が胸に入って

  くる(自分もキャラと同じような気持ちになる)、また、演奏や電子音、効果音を聴いて、

  アニメの世界に入り込んだような錯覚を感じるということです。)

 

このように、一瞬でアニソンの世界観に包まれるような音を出すには、オーディオ機器やケーブル、

アクセサリーの長所・短所を熟知していて、アニソンの世界観を出す方法を知っていること、

そして、何よりアニメをしっかりと見て理解し、アニソンを徹底的に聴き込んでいることが

不可欠です。exorionさんはその全てにおいて極めて高い次元にあるからこそ、魔術的な音を出せる

のだと思います。

 

 

・「表現者」
 

今年の2月、Q3システムでのエブリデイワールド動画を何度も何度も見ました。

そして、その視聴で得られた結論・予想は、以下の通りでした。

 

--------------------------------------------------------------------------------
 (Q3システムの)音を聴くと、オーディオとしての性能・特長を語るより、
 もっと異なる何か -その音の先- について語りたくなる。

 

 そして、
  
 このオーディオシステムによって、表現者の真の表現に迫ることができるだろう。

--------------------------------------------------------------------------------

(2016/2/14:「雰囲気を先行公開。」(MAGICO Q3) を聴いて、より引用) 

http://hayate-to-hayate.cocolog-wbs.com/blog/2016-02-14-Q3.html
(注:PC専用ページ)

 

実際に聴いてみて、この結論・予想は概ね合っていました。

 

しかし、最後の「表現者」は想定と異なっていました。
動画を見ていたときの「表現者」は、曲の作り手(作曲家、作詞家)やヴォーカルの

ことを指していました。実際に聴いた後は、「表現者」はQ3システムを構築した

exorionさんに変わりました。

 

   

・なぜ変わったのか
 

Q3システムの動画を見て、かつてのAvalonシステムで気づかなかった魅力をいくつも発掘

できました。それゆえ、これほど凄いオーディオシステムであれば、表現者 - 作り手・

ヴォーカル - の思いを全て出してくれるだろうと感じていました。

 
実際に聴くと、新しい発見がたくさんありましたが、それらを統合すると、時折、私が

思い描いていた世界とは別なものも感じました。

(水樹奈々さんやマクロスΔのワルキューレ、あやねるの曲が顕著でした。一言で

 言うなら「非常に刺激的な世界」で、「こんな表現があったのか!」と興奮したほどです。

 詳細は後編にて記載します。)

  

Q3システムの音は、表現者「作り手・ヴォーカル」とともに、exorionさんが思い描いた

世界が積極的に含まれていると感じました。 

  

 

・音楽の多様性
 

曲の作り手やヴォーカルはある世界観を表現しようとします。アニソンにおいてはさらに

顕著です。しかし、クラシック音楽にも見られるように、音楽というものは多様性(*2)を含み、

それゆえ様々な捉え方が可能で、指揮者によってまるで別の曲に成り得ます。アニソンも

その音楽の性質を有していて人によって色々な捉え方ができます。

 

 (*2:音楽の多様性に対する私の考えは以下に掲載しております。

   「きゅんきゅんhayate - 20代最後としてのオーディオ私観 5.1章 -」※PCで該当の箇所に飛びます)

 

   

・真の表現とは
 

exorionさんはクラシックの指揮者のように曲(アニソン)への理解を徹底的に深めて、ア

ニソンの様々な魅力を掴んでいます。そして、exorionさんが捉えた魅力をオーディオシ

ステムを通して - 表現-  していると感じました。

つまり、Q3システムは、表現者(=exorionさん)の「真の表現(=思い描いた世界観を

100%出せる)」システムであって、私はQ3システムを通して、exoironさんの世界観に

対峙するに至ったと感じました。

 

 

・捉えている世界観や表現はひとつだけではない
 

今回試聴したQ3システムの音で、exorionさんの確かな世界観を感じました。と同時に、

exorionさんが捉えている世界観はこれだけでは無いとも感じました。

 

次回の後編で記載しますが、MITのインコネ「Oracle MA-X2」の調整ツマミをいじるだけで、

ヴォーカルの声質がまるで別物になり、システムの印象がガラリと変わりました。

 (同じ曲でも、ツマミをいじるだけで、化物語の「戦場ヶ原さん」から

 ぱにぽにだっしゅの「ベッキー」に変わるほどの激変です!!!)

exorionさんはこの調整ツマミを駆使して、世界観を表わすために最適な調整をしていたと

感じました。

 

また、システム構築時に電源ケーブルの接続箇所や組合わせを徹底的に試されていて、

様々な音に出会ってます。今回聴いたのはそのうちの1パターンです。

   

そして、試聴が終った後、exorionさんはご自身のシステムを「疲れる音」と言っていました。

その一言から、「疲れる音。(だけど、敢えてこの音を出している)」という自信(*3)を

感じました。 

 

このように、exorionさんはアニソン一曲に対しても様々な音の出方があるのを知って

いて(=別の世界観になりうることを知っていて)、そして多くの選択肢の中で、

exorionさんが「これだ!」と思った世界観を表現しているのだと思いました。

 

(*3:ご自身のシステムの特徴を公言し、且つそれに自信を持てるオーディオファイルは

   あまり多くないと思います。自信を持って聴き手に聴かせるには、少なくとも5つの条件が

  必要です。


 [1]ご自身の聴く曲(世界観)を熟知していること
 [2]顕現させたい世界観(=理想)をしっかり持っていること
 [3]様々なオーディオ機器の音を知っていること
 [4]理想の世界観を顕現させる術(最適なオーディオの組合わせ)を知っていること
 [5]それらのオーディオ機器を実際に所有できること

 

 上記全てを満たすには、オーディオへの要求水準が極めて高く、それを実現するために

 絶え間ない努力が必要です。(加えて、耳の良さや豊かな感受性など、天賦の才も必要

 でしょう。)私はそこまで及んでいませんでした。しかし、音楽やオーディオにかける

 exorionさんのアツい情熱を目の当たりにして、私もっと頑張りたい!と思える素晴しい

 経験になりました!)

 

 

|■4. MAGICO Q3システム 分析!

 

以下では、Q3システムをオーディオ的観点でチェックします。

 

総評としては、MAGICO Q3の色彩感の弱さ、Stage iiiの暗さ等、
苦手なところを全部潰し、その上で各要素を極限まで高めていました。

あらゆる方向で極めてレベルの高いオーディオシステムです。

 

--------------------------------------------------------

■チェック項目1
 

 ・抜けの良さ:S+
 ・スピード感:S
 ・低域の厚み:S+
 ・低域の締り:S
 ・分解能:S
 ・情報量:S
 ・空間の広さ:S+ (上下左右奥手前全てにおいて広い!)
 ・コンプ音との相性:S
 ・耳あたりの良さ:A+

  

 ・帯域バランス:S+
 ・周波数レンジ感:S+
 ・アタック感:S

 ・キレ:S+
 ・定位感:S
 ・音の純度 (混じりっけのなさ):S 
 ・S/N:A+

 

■チェック項目2 (その他要素)

 

 ・温度感:ニュートラル〜ややクール
 ・背景の色:可変  (曲によって暗くなったり明るくなったります!)
 ・硬質感:ニュートラル〜時々少し硬め
 ・余韻、滞空時間:ほんの気持ち長め
 ・色彩感:声色の変化が良く出る
 ・粒子の細かさ:あまり感じない 
        (粒子で構成されている音では無く、
         ヴォーカル、ギター、ベース等、
         実体感が全面に出る音)

--------------------------------------------------------

 

※なお、exorionさんによると、私が聴いたときのQ3システムは

 空間表現が良かったそうです。逆に低域の締まりはいまいちで、

 本来はもっと締まるそうです。
 (私的には十分と感じましたが・・・それ以上の世界があるのですね!)

 

 

以上、今回はここまでとなります。
 

中編では、Q3システムとの相性(ヴォーカル、アニソン、クラシック)を

ご紹介します。

 

 

Q3試聴記 中編:http://comiccune.jugem.jp/?eid=35

Q3試聴記 後編:http://comiccune.jugem.jp/?eid=36

 

  

JUGEMテーマ:オーディオ

 



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