☆ MAGICO Q3でアニソンを聴いてきました!(中編)

 

 

昨年、MAGICO Q3でアニソンの究極再生をされている
「exorionさんのシステム」を聴いてきました。

 

今回は、その試聴記 - 中編 - です! (前編リンクはこちらです。後編リンクはこちらです)

  

 
--------- 中編 目次 --------- 
 5. ヴォーカルとの相性 
 6. アニソンとの相性 
 7. クラシックとの相性 

------------------------------ 

 

(当初は前編・後編の2回で完結を予定していましたが、

 後編の文字数が多くて制限に引っかかりましたので、

 全3回でお送りします。)

 

 

 

 

  

 

|■おさらい

 

exorionさんのシステムは以下の通りです。

 

 

【exorion邸オーディオシステム】※2016年11月時点です
 
・CDプレイヤー : Metronome Technologie 「T2i Signature」
 - 電源ケーブル:Jorma Design 「Prime Power」
 
 - インターコネクト: MIT 「Oracle MA-X2 RCA」
 
・プリアンプ : Spectral 「DMC-30SS Series2」
 - 電源ケーブル:Crystal Cable 「Absolute Dream Power」
 
 - インターコネクト: MIT 「Oracle MA-X2 RCA」
 
パワーアンプ : Spectral 「DMA-200S Series2」
 - 電源ケーブル:Stage iii Concepts 「A.S.P. Reference Leviathan」
 
 - SP ケーブル : Crystal Cable 「Absolute Dream Speaker」
 
・スピーカー: MAGICO 「Q3」
 
・電源タップ1:J1 project 「PT6PL」(Tuning by Brise Audio)
 - 電源ケーブル:Transparent Audio 「Opus Power」
 
・電源タップ2:CSE 「TX-2000XN」
 - 電源ケーブル:K racing audio design 「Device 1SE」

 

 

 
|■5.ヴォーカルとの相性 

 

後編の最初は、アニソンを歌うヴォーカルとの相性です。

 

本章では声の質感や歌い方との相性を書きます。

演奏を含めての「アニソン曲との相性」は次章で書きます。 

 

相性の評価は以下8段階です。  

 

 -------------------------------------------------------------------

  S+ > S > A+ > A > B > C > D > E

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 S+ が一番良く、Cが普通、Dは相性不良、Eがダメダメです。 
 なお、約60曲のアニソンのうち、ほとんどがAクラス(相性良い!)で 
 C、D、Eは1つもありませんでした。 

 

(※評価に関しては、私の好みが多く含まれています。 
 そのため、相性ではなく、「好み」という方が適切かもデス) 

 

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・相性:S+  (相性良すぎて絶句のレベル) 

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 ・水樹奈々:S+ 

 

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・相性:S  (相性最高!テンションMAX!) 

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 ・ワルキューレ:S 
 ・佐倉綾音 :S 
 ・鈴木このみ: S 

 ・井口裕香  :S (A+)
 ・水瀬いのり:S (A+)

 
 ・早見沙織 : S+ (A)
 ・東山奈央 : S   (A)

 

 ※括弧内は特定の曲・歌い方での相性

 

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・相性:A+ (凄い・・・極めてハイレベル) 

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 ・fripSide :A+ 
 ・Buono! :A+ 
 ・高垣彩陽 :A+ 
 ・田村ゆかり:A+ 
 ・堀江由衣 :A+ 
 ・花澤香菜 :A+ 

 

※Aクラス(相性良い!)は多数につき省略

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◆全体の感想

 

・総じて、口の動き、舌の動きが生々しく出るシステムでした。
 そのため、どのヴォーカルでも相性が良く、聴き応えのあるシステムでした 

 

キレの良さが特徴です。しかし、Transparentの電源ケーブル「OPUS」を
 用いている故か、適度な滞空時間があり、 曲によってはヴォーカルがじっくり
 歌い上げていました。

 

 

◆個別の感想(上位を中心に記述)

 

水樹奈々:S+ について 

 

水樹奈々さんが発する声(周波数帯域)とQ3システムが最も得意とする

 周波数帯域(スイートスポット)が完全に一致したような相性の良さでした

 

・「水樹奈々さんを鳴らすために構築したシステム」と思えるほど魅力的です。

 

・口の動き、舌の動きが見えるようにわかります。

 

・水樹奈々さんの歌声が部屋中に響き渡ります。濁りや嫌な反射音は無く
 綺麗に減衰していきます。

 

・響き渡ると言っても、TADのような直線的な放射ではなく、口の形やビブラートに
 よって、空間が歪み、空間が揺れるような未体験の響き方でした 

 

・それゆえ、水樹奈々さんとの相性抜群で、音程の取り方、ビブラート等の凄みを 
 肌でひしひしと感じました。歌を聴かせるシステム、堪能させてくれるシステムでした 

 

 

ワルキューレ:S について 

 

声色の違いが良く出るシステムなので、ワルキューレ1人1人の声をきっちり
 描き分けていました 

 

歌声に瑞々しさがあり、同時にキラキラと輝く歌声で、うっとりしながら聴き入りました。

 

・なかでも、低域の厚みがたっぷりなので、レイナ(東山さん)の濃厚な低音ボイス
 凄まじかったです 

 

  (以前から、「絶対零度θノヴァティック」において、東山さんの「大切に思う程〜」の
  部分を実体化したい(召喚したい)と模索・追求していました。
  Q3システムによって、「これ!この低音ボイス!!!」と初めて満足行きました!)

 

 

佐倉綾音(あやねる):S について 

 

・Q3システムの厚い低域、どこまでも伸びる中高域の繋がりが良くあやねるの
 実体を感じました 

 

・実体感に加えて、明瞭で激しい口の動き&舌の動きが繰り出されるので 
 あやねるの技巧を思う存分堪能できました 

 

 (口の動きがあまりにも生々しいので、 あやねるの口の中に入り込んだ気分でした!
  その時のことを思い出すと、悶えるほどたまらなくなります・・・) 

 

・「SHaVaDaVa in AMAZING -あやねるソロver-」では、私が求めている
  柔らかさや甘さが今一歩とも感じました。 
  もし、その要素も十分に出ていたら、水樹奈々さんと同じ、あるいはそれ以上の
  相性の良さと感じたでしょう。

 

 

鈴木このみ:S について

 

・全帯域がシームレスに繋がるシステムのため、鈴木このみさんの「低音域から
 高音域まで縦横無尽に駆け巡る歌い方」にぴったりでした 

 

Q3システムのコントロールの高さとキレの良さにより、鈴木このみさんの力強さが
 増して、空間を切り裂くようなビブラートに驚きました。
 
・DAYS of DASHの1分17秒「きらきら光る太陽が」の「き〜らきら」と
 2分28秒「未来をさぐる覚悟」の「み〜らい」の2箇所については、もう少し長い
 滞空時間が欲しいとも感じました
  
 理由:鈴木このみさんの力強い歌声によって空間を支配した状態(空間をがっちりと
    掴んだような状態)で滞空時間を伸ばすと、音程の移り変わりと同調して
    全宇宙が「ぐにゃ〜」と曲がる感覚を得られます。全宇宙を曲がる状態は実に

    気持ち良く、一度聴いたらやみつきになります。

 

    しかし、空間が曲がるほど滞空時間を出すと、サビ前の「DAYS of DASH!」の
    「DASH!」の抜けが極めて悪くなり、曲全体としてのリズムが死んでしまいます。
    さじ加減がとても難しいです。
 
 もし上記部分の滞空時間を伸ばし、且つサビ前のキレの良さを両立できていたら、
 水樹奈々さんを超える凄みを感じたと思います。

 

 (なお、私のシステムでは両立できませんでした・・・。私の今後の課題です。)

 

  

井口裕香 :S (A+)について 

 

・Q3システムで再生する井口さんは透明感、清涼感、キレが前面に出ました。 

 

・そのため激しくロックテイストの「リトルチャームファング」と相性抜群でした。 

 

・「Hey World」では、透明感、清涼感が出るとともに、厚い低域によって、 
  ハモり部分の井口さんの実体感が素晴しかったです。 

 

・「Hey World」のなかでも、特に2番Aメロ(1:50秒頃)の「たまにはひとりで」の
 「たま〜には〜」のハモり部分では、 Q3から井口さんの低音ボイスが大波のように
  なだれ込んできて、「これはヤバイw」 と思わずにやけてしまいました。

  通常パートと低音パートの2人の井口さんに全身を包まれる感覚は麻薬的快感
  ありました。(また聴きたいデス・・)

 

・声の質感については、私が求めているシルクのような滑らかさと雲のような柔らかさ
 にはいま一歩でした。そのため「Hey World」の井口さんはA+に留まりました。 

 

 

水瀬いのり:S (A+) について

 

水瀬さんの抜群のキレとシャウトが部屋に轟き、シンフォギアのキャラソン
 (殲琴・ダウルダブラ)には 圧倒されました

 

・ただし、水樹奈々さんに比べるとQ3システムが得意とする帯域と
 水瀬さんの帯域とにわずかなズレを感じて、S+ではなくSに留まりました。 

 

・その他に聴いた水瀬さんの曲は3枚目シングル「Starry Wish」です。(収録曲3曲全て)
 試聴時、このCDが発売されたばかりだったため私自身聴き込んでおらず、
 真価(聞き所)をうまく把握できていませんでした。そのため、A+(極めてハイレベル)に
 留まりました。

 

 

早見沙織(はやみん):S+(A)、東山奈央:S (A)について

 

・前編で述べた通り、はやみんは「こいかぜ」による凄まじい歌声でS+でした。
 東山さんはワルキューレで 述べたとおりSでした。

 

・共通してAが付いているのは「エブリデイワールド」の時です。 

 エブリデイワールドにおける声色の変化と明瞭さは素晴しいのですが、

 こいかぜやワルキューレと比べると、何か物足りなさを 感じてしまい

 A(相性良い!)に留まりました。

 

 エブリデイワールドは激しい曲で無く、穏やかな曲調・歌い方です。Q3システム
 試聴時には割と激しい曲が多かったので、試聴会の最後に聴いたエブリデイワールド
 迫力不足を感じてしまったと推測します

 

 

 

|■6.アニソンとの相性 

 

ここからはヴォーカルと演奏を含めた「アニソン曲との相性」を記載します。

 

相性は前章と同様に評価します。なお、前章同様に相性C(普通)、D(相性不良)、

E(ダメダメ)は1つもありませんでした。

 

 

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・相性:S++  (神秘な世界観に突入) 

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 ・水樹奈々「深愛」
      「Glorious Break」
      「Justice to Believe (MUSEUM STYLE)」

 

 ・高垣楓(CV.早見沙織) 「こいかぜ」

 

 ※相性の「S++」は、相性S+のヴォーカルに演奏が加わって、

  更なる高みへ達したため「S++」としています。

 

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・相性:S+  (凄すぎて絶句のレベル) 

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 ・ワルキューレ 「絶対零度θノヴァティック」
 ・fripSide「only my railgun」
 ・Lia 「My Soul, Your Beats!」
 ・瀬戸麻沙美 「そしていま」

 

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・相性:S  (相性最高!テンションMAX!) 

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 ・井口裕香 「リトルチャームファング」
 ・チマメ隊「ときめきポポロン」

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本章では特に相性の良かった曲のピックアップして
その曲を聴いてどのような「体験」をしたか述べます。

そのため、以下は「で・ある」の常体にて書き表します。

  

  

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・相性:S++  詳細

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・水樹奈々「深愛」:S++

 

 

・まさに目の前で歌っているリアリティ

 

この曲はアニソン用に調整していないと籠もった録音に感じてしまう。一般的には
残念な録音という評価が多い

 

ところがQ3システムでは曇った感じが全くしない。広大なサウンドステージが現れて、
各楽器や奏者を等身大のサイズに再現する。

 

ストリングス、ピアノの質感が恐ろしいほど生々しい。 

 

ヴォーカルの生々しさと存在感は異次元と言えるほど。ベールを完全に剥がした
ようなクリアーさで、ヴォーカルの生の声を聞いている感覚。CD再生にもかかわらず、

スピーカー等の機材をして聴いている感覚はなく、ヴォーカルが目の前で直接歌って

いると感じる。

 

これほど驚異的な生々しさ出せるオーディオ機器があったかと自問すると、
MSB Technology の「Select DAC」を思い出した。

Select DACではヴォーカルの顔を触れられる程のリアリティがあった。

 

一方、いま聴いているQ3システムはSelect DACと同様に顔を触れられる・・・

いや、それを上回って、手のひらで実際に顔の表面を撫でられるほどの生々しさと

リアリティがあった。

 

Q3システムでは、強弱の再現性にも優れているので、演奏の細かいニュアンスが
伝わってくる。深みのある演奏。

 

水樹奈々さんの歌声には深い抑揚があって、一語一語丁寧に語りかけてくるような
歌い方だった。 

 

広大なスケール感、楽器の高い質感、深みのある演奏。究極のリアリティ、
そこから発する感情豊かな歌声。

 

目を閉じると、大ホールで水樹奈々さんが私の為だけに歌ってくれているような
スペシャルコンサートに思えた。

 

そして「水樹奈々さんは本当に歌が上手いなぁ・・・」と少し涙してしまった。

 

(音楽を聴いて泣いたのは久しぶりでした)

 

 

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・水樹奈々「Glorious Break」:S++

 

 

 

・異次元への旅

 

静かで暗く、深遠な空間からこの曲は始まる。

 

エフェクト音と演奏は次第に音量と激しさを増し、それがピークに達したとき、

水樹奈々さんの激しく抑揚の付いた歌が始まる。

 

歌声に呼応するかのように、エフェクト音・演奏の勢いが増し、曲の最後まで

歌声と演奏のボルテージが上がり続ける。

 

 

音数は非常に多い。

 

この曲はシステム全体としての応答性が極めて良くないともたついてリズム感が

出ない。また、分解能も極めて良くないと音と音が絡み合って曲が死んでしまう。 

 

Q3システムはスピード感が極めて速く、抜群のキレで膨大な音数を全て捌ききる。 
捌かれた音は空間のあちこちに放たれる。放たれた音を一歩引いて眺めると、

空間上には摩訶不思議な幾何学模様が展開されていた。

 

  

 

 

その中心から水樹奈々さんが一声一声、口の形と発音の速度を変えながら、
衝撃波を飛ばしてくる。 

 

歌とともに、空中にある様々な音が矢のように飛んでくる。 

 

そのスピードが通常では考えられないほど速く、「音が耳の横を通り過ぎている」のか、
あるいは「止まっている音」の中を自分自身が「高速で駆け抜けている」のかわからなく
なる。目を瞑って発音の中心点に意識を向けると、超高速で水樹奈々さんへ吸い込まれる
感覚に陥った。

 

また、地を揺るがすような低音が一定の間隔でドッドッドッ鳴りと響く。
その揺れには確かな存在感があり、Q3システムでこの曲を聴いていると、

座っているソファーから振り落とされるような凄まじい緊張感があった。
  
 
超高速で吸い込まれる感覚。

 

部屋全体は揺れ響く。

 

空間を見渡すと純度の高い一音一音が星のごとくキラキラと輝いている。

 

そして景色は高速で後ろへ過ぎ去っていく。


それはまるで宇宙旅行・・・いや、異次元へのワープに感じた。

 


  

  

以前、MAGICOの「Q1」に関して、その空間表現を「宇宙旅行」のようだ

と評したレビューを見た。

 

その時は意味がわからなかったが、今なら分かる。

そして、目の前にあるのはそれ以上の世界だった。

 

体にグッと力を入れて、吸い込まれまいと踏ん張った。

音楽を聴いていてこのような体験をしたのは初めてだった。

  

 

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・水樹奈々「Justice to Believe (MUSEUM STYLE)」:S++

 

 

 

・鬼気迫る衝撃波

 

この曲は水樹奈々の中でも瑞々しさと艶に磨きがかかった歌い声が収録されている。

一方で風のエフェクトや固まりのような電子音が駆使されていて、乾いた荒野を

連想させる。

 

本曲をオーディオシステムで鳴らす場合、上記の対比を使ってヴォーカルを際立たせる
方法がある。それとは逆に、エフェクト音や電子音を空間に展開しきって、壮大な世界観
を描く方法もある。

 

 (この曲(CD)に込められた情報量は極めて多く、演奏やエフェクト音をうまく再現
  できた時は他のアニソン・他のジャンルの音楽では味わえないスケールを体験できる)

 

私がこのCDを買った時はまだオーディオ初心者で、この曲は「もわっ」と抜けきらない
印象が強かった。その後オーディオの経験を積み、機材をグレードアップしていくうちに
「もしかして、この曲は凄い録音では・・?」と思い始めた。

  

そして、AVALON -Jeff- TADのシステムが出来上がったとき、広大な音場と桁外れの
エネルギー感に驚嘆した。

  

それは3分34秒から5分43秒の間奏部分。

 

地の底からエネルギーが噴出し、スリリングな演奏とバックコーラスの組み合わせにより、
スピーカーと後方の壁の間に「ウォール(エネルギーの壁)」が現れる。このウォールは

毎秒毎秒地の底から噴出して天井に向かって上へ上へと突き抜けていく。その圧倒的な

スケール感、エネルギーの強さを目の前にしたとき、ただただ見上げて「凄い・・・」と

思うばかりだった。

 

畏敬するほどの曲。Q3システムでどう展開されるのか・・・。

 

開始から3分34秒後、顔が引きつった

 

AVALONの時とは比べものにならないほどの厚いウォールが出現した。
2倍、3倍以上も厚く、強力なエネルギーの壁。

 

その噴出されたエネルギーの壁は天井に向かって上に上がっていくのではなく、
リスナーに向かって「ぶわーっ!」と迫ってきた。そして、リスナーに向けて

エネルギーの壁から衝撃波をズバンズバンと飛ばしてきた。

 

  

「なんだこれは・・・」

 

想像を遥かに超えたことが起り、混乱した。

 

「何が起っているのか」

 

リスナーとしてしっかりと分析して記憶に残したい、とは考えていた。
だがしかし、あまりに凄い光景を目の前にして、その世界に没入したい誘惑にかられた。

 

そして没入してしまった。

 

言葉では言い表すことのできない、抜群で圧倒的な歌声、肌で感じる確かなエネルギー、
自然界では発生しないと思われる人工的な美しい空間描写がそこにはあった。

 

 

そして、「強烈だった」という感覚が脳裏に焼き付いた

  

 

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・相性:S+  詳細

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・ワルキューレ「絶対零度θノヴァティック」: S+

 

 

プリリリンっとみずみずしい効果音が特徴的な曲。 
曲が始まると同時に背景は黒くなり、各々の声がそれぞれのカラーで光り始める。

 

歌声とそれ以外の光度差が極めて大きい。やがて背景は暗黒に変化した。
空間に放たれる歌声はとても鮮やかで、声の細部の細部まで追い求めて旅ができるほど
だった。

 

ベース音と電子音は轟音と化し、床や空間をグワングワン揺らす。
私は全神経を尖らせて、低音が出てくるSPの奥へと意識を向けた。
激烈な低音に身を委ねることを覚え、私は空間と一体化した。

 

曲冒頭から38秒〜39秒地点。

「タタタタタ」と軽快な音が流れる。そのリズムに合わせて、私は更に深い闇へと誘われた。

 

そうして闇に飲み込まれた直後、何もない空間からヴォーカル(レイナ)が
現れた。

 

突如現れた。

 

現れるスピードが速く、極めていきなり的だった。

 

まるで、暗闇で車のハイビームをいきなり浴びたような「バァンッ」という感覚。
思わずおののいた。

 

その後も何も無い空間からヴォーカルが突如現れるので、その度に驚き、
恐怖感に包まれた。

 

音楽を聴いて、「怖い」と思ったのは初めてだった。

 

 
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・fripSide 「only my railgun」:S+

 

 

音を加工しすぎて耳に刺さると言われるこの曲。 

 

2009年の発売直後から楽曲の良さと録音の悪さで有名になり、アニソンオーディオ
実践者や一部のオーディオショップでいかに上手く鳴らすかが試されてきた。 

 

B&W等のモニター系スピーカーで忠実に再現を求める人もいれば、ソナスやDALI等の
いわゆる芸術スピーカーで音を丸めて聴く人もいた。 

 

今回のQ3システムは前者のタイプ。 

 

再生前に「キツイ音が来るのでは・・・?」と一瞬身構えた。

 

しかし、キツさがない。驚くほどない。耳当たりが大変よい。 

 

そして、シンセ等の電子音の広がりが素晴らしい。並のシステムでは、サウンドステージ
は左右のスピーカーの間に展開するが、Q3システムはスピーカーの外側に広がり、側面の
壁を突き抜けた。 
これはQ3の横に設置してあるVicousticパネルの影響が大きいのだろか、私もぜひ真似
したいと思った。 

 

色々なシステムで「only my railgun」を聴いてきたが、楽曲の良さとオーディオ的
快感を同時に味わえたのはこれが初めてだった。 

 

 

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・Lia 「My Soul, Your Beats!」:S+

 

 

イントロの特徴的なピアノ音。

 

Q3システムでは輝かしい音と重厚感な音が両立していて、「タタン・タンタン・ターン」の

最後の低音の沈み込みは予想以上だった。 

 

「ここまで下がるとは!」

 

まさに求めていたピアノ。

  

Avalon Diamondでは地面が沈み込むほどの重圧を求めていたが、それはついに
できなかった。 
しかし、Q3システムでは地面が割れるほどの重いピアノ音を感じる事ができた 。 

 

次々に放たれるピアノ音が魅力的でドラマチックで、うっとりする。 

 

ヴォーカルの歌声も美しかったが、まさに理想のピアノ音を目の当たりにした私は
ピアノの旋律に身を委ねた。 

 

この曲も「only my railgun」同様、楽曲の良さで評価が高かった。
CD発売前には多くのアニソンオーディオ実践者が期待をしていた・・・が、
録音が残念だったとの声で溢れた。

 

しかし、Q3で聴く「My Soul, Your Beats!」はとても素晴しいもので、
できることなら、当時失望してしまった人たちと一緒にQ3システムで聴いて、
この曲の魅力を語り合いたいと思った。

 

 

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・瀬戸麻沙美 「そしていま」:S+

 

 

瀬戸ちゃんに触れられそうなほど超リアルな音像。

 

そしてQ3の超高解像感によって、電子顕微鏡で覗いたように歌声の細部を

見ることができた。

 

この曲において瀬戸ちゃんの質感を区分すると、瀬戸ちゃん特有の明るく滑らかな声と
低音の少しザラついた声の2種類の違いに分けられた。その違いは大変ハッキリした
ものだった。

 

また、バックの演奏はたおやかな音で、声の質感とは明らかに違っていた。 

Q3システムで聴く「そしていま」は声の出し方や楽器の違いを見事に
描き分けていた。

 

歌声と演奏と質感がハッキリ違うので、ヴォーカルの存在感が一層際立っていた。 

 

私は第2期の「茜色」の艶のある声が好きだったが、

Q3システムで「そしていま」を聴いてからはすっかり虜になってしまった。

 

 

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・相性:S  詳細

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・井口裕香 「リトルチャームファング」

 

 

 

ムチのように速い低音、低域の量感に驚いた。
とても引き締まった音。 

 

「こんな音がCDに入っていたとは・・・」と衝撃を受けた。

 

私のS1システムではこの曲の良さが分からなかった。 それは、S1では低域の量と

レンジが足らず、また、音を捌けていないからだと思った。 

 

S1システムではこの曲ではなく、「Hey World」が最適だった。収録されている
バスドラ、スネアの帯域がS1とマッチしてハマっていた。 

 

しかし、「Hey world」は録音されている低音のレンジ、情報量が少なく、
Q3で鳴らすと迫力不足で拍子抜けしてしまった。 

 

ところがQ3システムで「リトルチャーム」を鳴らすとバスドラで地面が揺れ、
キレのあるカッコいい井口さんが歌い出した。音を捌いて上手く散らすので、
結果としてのサウンドステージはとても広い。

こんなカッコいい曲だったとは。。 

 

Q3システムと「リトルチャームファング」の相性はバッチリ。
私もこの曲を魅力的に鳴らしたいと思った。

 

 

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・チマメ隊「ときめきポポロン 」:S

 

 

無からいきなり現れるチノちゃん。 

  

この曲でも、歌声とそうでない部分の色合いがハッキリ異なるので、チノちゃんの
音像をよりリアルに浮かび上がらせた。

 

演奏ではベース音のキレが素晴しく、弦が振動すると、私の体内を突き抜けて心を揺らす。
やがて私の心はベース音に鷲掴みされ、気持ちも同調するようになった。 

 

サビが近づくにつれてベースの音階が上がり、それにつられて気持ちも上がる。

 

この曲はヴォーカルの可愛さありきだと思っていたが、演奏含めて
愉しい世界であった。

嬉しくて楽しくて思わず跳ねてしまうような。

 

何度も何度も聴きたい、素晴しい音だった。

 

 

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・番外編
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本章の後編では、Q3システムで鳴らすと「意外だったアニソン」、

「面白かったアニソン」、その他持ち込み音源の試聴結果を紹介します。

 

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意外だったアニソン

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・鈴木このみ 「Beat your Heart」

 

 

緩急の付いた激しい曲。

 

事前に空気録音でこの曲を聴いたときは、ジェットコースターのように低中高音を
激しく駆け巡るスピード感を感じた。度肝を抜かれた。

 

生のQ3で聴いたら、さぞかしスリル満点だろうと想像していた。

 

ところが、実際に聴くと緩急ついたスピードをさほど感じない。
むしろ、厚いベースと克明なバスドラの上でじっくりと歌い上げる姿があった。

 

空気録音では機器の性能によって低音がまるで入っていなく、鈴木このみさんの
歌声が「走る」ように感じていたのだ。

 

予想外な歌い方で肩すかしを食らったが、目の前で鈴木このみさんが優雅に
歌い上げている様子を見ていると、「この歌い方も良い・・・!」と思えた。

と同時に、新たな表現に出会えた嬉しさがこみ上げてきた。
 

 

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面白かったアニソン

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戦場ヶ原ひたぎ(CV.斎藤千和)、貝木泥舟(CV.三木眞一郎)

「木枯らしセンティメント」

 

 

「トリッキーな動きをする」

 

SNS上でA氏とC氏がそう語っていた曲。

 

会話を辿っていくと、戦場ヶ原さんと貝木の音像がゆらゆら揺れ動くとのこと。

 

「どこの部分だろう?」とCDをかけてみた。ところが、当時のシステムでは
音像の動きがわからなかった。落胆する気持ちと、どのように動くのかの
興味心が湧いてきた。

 

それから数週間後、Q3システムで聴く機会がやってきた。

 

本当に奇妙な動きをした。

 

「戦場ヶ原さんが30cm左にずれた!」

 

Aメロの最初のパートでの戦場ヶ原さんの立ち位置はセンターの少し左に位置して、
貝木はセンターの少し右に位置していた。

 

ところが、次の戦場ヶ原さんのパートでは、音像が左に30cmほど移動し、
その後センターに戻ったりした。

 

指し示すことができるほどわかった。

 

2番になると、戦場ヶ原さんは今度は右側に移動していて、2分6秒に
貝木が左端に移動して、立ち位置が入れ替わっていた。

 

その後も貝木がセンターに移動したり、また二人の立ち位置が入れ替わったり

する等、フラフラ動いて、本当に妙な動きだと感じた。

 

その光景を凝視していると、戦場ヶ原さんが貝木から離れようと移動して、
貝木はそれを追うように近づいているように感じた。

 

「気持ち悪い」

 

貝木は歌声だけではなく、動きまで気持ち悪い(注:褒め言葉)と思った。

 

(確かに一種の気持ち悪さを感じましたが、揺れ動く音像の軌跡がハッキリ

 わかるのはとても面白いひとときでした)

 

  

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再生が難しい曲を鳴らしてみた

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私が良く聴いている曲のなかで、鳴らすのが難しい曲(鳴らせると面白い曲)を
数曲持ち込んでみました。

 

・Buono!「ガチンコで行こう」(しゅごキャラ! ED4)

 

 

この曲はイントロのスネアとバスドラの分離感が悪く、団子状態になりやすい。
ギターには荒さが目立ち、ドラム同様に分離感が悪く「もやっ」とする。

 

ヴォーカルはコンプレッサーをかけたのか、ダイナミックレンジが狭い。
その上、余韻を一定の時間でバッサリ切っているのか、ヴォーカルの伸びが
足りない。

 

このCDは7年前に購入して、いわゆる「TVでは良く聞えるのに、CDでは残念音質」
だと感じた。

 

その後、PCトランスポートのサウンドカードをASUS Xonar Essence STに
変更して、TEAC VRDS-25XS(同軸入力)とB&W 805Sで聴くと、「もやっ」感が

払拭され、ギターの一音一音が明瞭になった。

 

イントロ4秒〜5秒のギターのハモり部分では2つのメロディラインが認識できるように

なった。と同時に、2つのラインが融和する様も感じられた。分離と融合という相反する

要素を両立した。そのときのハモりはとても美しく、酔いしれるほどだった。

 

それから数年後。

 

プリにGOLDMUND MIMESIS 330L、パワーにdarTZeel NHB108を導入したところ、
バスドラの個々の音が綺麗にほぐれて、一音一音のアタック音が分かるようになった。
加えて、スネアの甲高い音、明るく色彩感の良いスネアが聞えるようになった。
ますますこの曲の虜になった。

 

さて、この曲をQ3システムで聴くと・・・?

 

予想としては、ギターのハモり部分とドラムが私のシステム同様にうまく鳴ると
考えた。実際その通りに鳴った。

ところが、予想外のことが起きた。

 

ヴォーカルの声がどこまでも綺麗に伸びる!

 

ダイナミックレンジの狭さも感じず、伸びやかなヴォーカルが美しい。

 

聴き終わった直後、思わず「Q3で聴くとヴォーカルが綺麗に伸びますね!」と
興奮気味でexorionさんに話しかけてしまった。

 

 
なぜヴォーカルが綺麗に伸びたのか・・

CDには声量のごくわずかな変化や伸びの部分が圧縮されて入っていたのだろう。
だが並のオーディオシステムでは微々たる違いは出せなかった。

 

Q3システムは階調表現が豊かで、声色の移り変わりをとても丁寧に描く。
また、極めて微細な強弱の違いを表わせる。そして適度な余韻。

 

苦手な部分を全て潰して、「ヴォーカルに全振り」したQ3システムだからこそ、
表現し得たと感じた。

 

この曲のヴォーカルの質は、残念な録音(加工)だから改善しようがないと思っていた。

しかし、そうでは無いと思い知らされた。

 

この曲の奥深さと可能性を感じた。

私もいつか、伸びやかな歌声を出したい。

 

 

----------------------------------------------
・三日月夜空(CV.井上麻里奈)「私のキ・モ・チ」
 

 

(僕は友達が少ないED)

 

2011年秋に発売されたCD。キャストが豪華なアニメのED。
大ファンの井上麻里奈さんが歌っているということで、発売日が楽しみだった。

 

ちょうど同じ時期にSACDプレイヤー TAD D600を購入していたので
「井上麻里奈さんの声を堪能しつくす!」と意気込んでいた。

 

だが、酷い結果になった。

 

 ・イントロのギターのかき鳴らしが五月蠅くて不快

 

 ・歌声やギターがキンキンして聞き疲れMAX!

 

 ・ヴォーカルや演奏にモヤモヤがかかって、細部がまるで見えない

 

 ・ドラムが団子団子団子!

 

 ・前後感の分離がとても悪く、ヴォーカルの背中とドラマーのお腹が
  くっついたような密着度。奥行きの無い、一枚絵だった。

 

2度と聴きたくないと思った。
所有しているCDの中で一番音が悪かった。

 

それから約5年後。様々なハイエンドケーブルを自宅試聴しているときに、
この曲を再生してみた。すると、ヴォーカルのキンキンさが消えていた。

 

その後正式にケーブルを導入して、システムの全体の調整が終ったときに
CDをかけてみた。

 

なんと、前後の分離感が出て、奥行きが感じられた!

 

このCDもひょっとしたら可能性のある一枚?と思い、Q3システム試聴時に
持ち込んだ。

 

Q3で鳴らす。

 

ヴォーカル、ドラム、ギター、ベースがいとも簡単に分離した!
ステージ上の然るべき位置に音像が現れる。奏者と奏者の間には十分な
エアボリュームがあり、「無の空間」ができている!

 

モヤモヤした曇り感は皆無!演奏の一音一音が面白いほどわかる!

 

ヴォーカルは声色の変化が良く出ていて、三日月夜空のうざったそうな声や
りりしく浸透力のある声、驚いた時に出る突飛な高い声が部屋中に鳴り響く。

 

その瞬間、はがないの光景、夜空の動く姿がありありと浮かんで来て、
アニメの世界に入り込んだ。

 

極めつけが2分24秒から始まるギターソロ。

 

それ以前はヴォーカルが目立っていたが、ギターソロになると
ヴォーカルは闇に消えて、スポットライトがギター奏者にあたった。

 

奏者の実体感が際立ち、ギターの超絶テクニックを披露してくれた。
熱いギターの音に魅了された。

 

このCDにこれほどの熱演が収録されているとは思わなかった。

 

 「マジか・・・」

 

Q3システムの底知れぬ圧倒的なパフォーマンスに驚愕した。

 

 

・総評  - アニソンとの相性 -

 

約60曲のアニソンを聴いてみて、Q3システムとアニソンの相性は抜群だと
分かりました。

 

アニソン特有の「もやっとしたベール感」は全く無く、また耳に刺さるような
加工音は一切ありませんでした。

 

ヴォーカルの質感と楽器・電子音の質感の違いを明快に描き分けて、奏者や音を
ステージ上のしかるべき位置に配置します。奏者は伸び伸びと演奏を始めて、
その様がよく分かります。

 

そして、演奏の不自然さ(オーディオ的不満点)を消した上で、今度はエフェクト音や
電子音を歌や演奏と融合させて一体感(世界観)を創出します。

 

その結果、多くの曲で世界観に触れる事ができました。ここまでレベルが高いと
相性で語るより、どういう世界観に包まれたかを述べるのが相応しいと思い、
体験記形式にて書きました。

 

いま思い出してみても、水樹奈々さんの曲の世界観は凄まじいものです。
フラッシュバックが起るほどです。

 

強烈な体験でしたが、Q3システムでアニソンが聴けて良かった、
心の底からそう思える素晴しいシステムでした。

 

 

  
|■7.クラシックとの相性

 

アニソンの凄まじい世界を見せてくれたQ3システム。
アニソンに最適化したからこそ成し得たと思います。

 

では、アニソン用システムでクラシックは鳴らすとどうなるのでしょうか・・?

 

ということで、私のリファレンスからクラシック3曲を鳴らしてみました

 

 -----------------------------------------------------
  1.ロッシーニ 弦楽のためのソナタ (弦楽協奏曲)
  2.サン=サーンス 交響曲 第3番 - オルガン付き- 
  3.シベリウス 交響曲 第1番
 -----------------------------------------------------

 

1.ロッシーニ「弦楽のためのソナタ」第3番 第3楽章

 

 
品番:COCO-70512, Track9

 

・明確な音像表現、ソロパートが素晴しい。相性:A+

 

 ・明確な音像表現緻密な空間描写によって、奏者の立ち位置がハッキリわかります
 ・奏者と奏者の間に何も無い「無の空間」が感じられました
 ・高いS/Nによってステージの静けさと奏者の気迫がビシバシ伝わってきます 
 ・ソロパートでは弦一本一本の音色の違いはもちろんのこと、奏者の腕の動き
  体全体の動きがハッキリ見えて驚きました
 ・統合としての響き(ハーモニー)は控えめで、個々の響きが強く感じられました。
  そのため協奏している時より、ソロパートの方が魅力を感じました
 ・幻想的なヴァイオリンというよりは、現実的なヴァイオリンです
  (ここで好みが別れると思いました。)

 

 

 

2.サン=サーンス「交響曲 第3番 -オルガン付き-」 第2楽章

 

 

品番:UCCD-2226, Track2

 

・超緻密な弦の描写、オルガンの圧倒的迫力。相性:S

 

 ・空気の振動をビリビリと感じる確かな低音
 ・オルガンの音(振動)に滲みがありません
 ・オルガンの音を一音一音重ねていってもそれぞれの固有の振動と
  和音による振動の両方を感じられました
 ・オルガンの音の強烈な存在感。この強烈な低音は、他の超弩級システムの 
  追随を許さないほど
 ・超緻密な描写によりヴァイオリン奏者1人1人の弓の動きや擦れ具合までわかります
 ・この曲でも幻想的ではなく、極めて現実的(写実的)な鳴り方でした

 

 

 
3.シベリウス「交響曲 第1番」第1楽章

 

 

品番:ESSD-90020, Track1 (CD層)

 

・思わず息を飲む緻密な演奏、でも長い余韻が欲しい所。相性:B

 

 ・広大なサウンドステージと超精密な描写で、スピーカー後方にオーケストラ団が出現
 ・ティンパニのリアリティが凄まじく、ティンパニの面揺れが面白いほどわかりました
 ・緻密な描写と背景の静かさにより、第1主題と第2主題の緊張感が素晴しいです
 ・しかし、その後の展開部では、キレの良すぎるシステム故か
  金管楽器の余韻が足らず、 シベリウスの幻想的な世界には到達できませんでした

 

 (この曲は余韻をとても長くすることで、個々の音が融合し、空間上にうねりが発生し、 
  魔術的な幻想空間が現れます。この魔術的空間はJeffのプリアンプ「Criterion」を
  使用した時に現れました。キレの良いアニソン向けシステムではシベリウスを鳴らし
  切るのは難しいと感じました。)

 

 

・総評 -クラシックとの相性 -

 

高いS/N、広大なサウンドステージ、緻密な描写により、極めて現実的・写実的な
演奏を見せてくれました。

 

特に弦楽器の擦れる音は素晴しく、そのリアリティさに圧倒されました。
弦の質感はCrystalCableの音が大きく寄与していると思います。

Crystal Cableはヴォーカルの口の動きや舌の動きを出すのに最も適している

ケーブルですが、ヴァイオリンの弦の質にも絶大な効果がありました。

(私がCrystal Cableを導入した理由の1つは、ヴァイオリンの再現性が

 高かったからです)

 

また、強力な低域に支えられて、ティンパニやオルガンの再現性が極めて高かったです。
複数の場所でMAGICO 「M3」を用いてサン=サーンスのオルガンを聴きましたが、
オルガンを含めての演奏はこのQ3システムがNo1でした。

 

この2要素だけでも並のクラシック向けシステムを超越しています。

 

ただし、写実的な音ゆえに、ヴァイオリンの甘美な音に酔いしれる音では
ありませんでした。この点が良いか悪いかは好みによって変わるでしょう。

  

悩ましい点は余韻(滞空時間)でした。

 

上述のシベリウスやその他シューベルトの交響曲では、長い長い余韻によって

見えてくる世界があります。Q3システムではヴォーカルがじっくり歌い上げるのに

適切な余韻がありました。私がフルオケを鳴らす場合は現状の2倍、3倍の余韻、

余韻の終りが見えないほどの長い余韻が欲しいと思いました。

(しかし、それほど長く伸ばすと、当然キレが悪くなるので、アニソンとは相性が悪く

 なってしまいます。)

 

Q3システムはクラシックを高いレベルで鳴らしますが、現実を超えた先の世界観に
触れたい場合は、クラシック専用に最適化する必要があると感じました。

 

(私のS1システムも歯切れの良い方向に振っているので、シベリウスの魔術的空間は
 現れません。Q3システムを聴いた限りではOpus一本で十分に長い余韻を出すのは
 難しいと思いました。もしフルオケの魔術的空間を求めるなら、オーディオ機器を
 含めて、トータルで調整する必要があるとわかりました)

 

------------------------

 

Q3試聴記 中編は以上です。

 

次回は超弩級システムとの比較、声優ファンにとって夢のアイテム(?)を

ご紹介します。

 

Q3試聴記 前編:http://comiccune.jugem.jp/?eid=33

Q3試聴記 後編:http://comiccune.jugem.jp/?eid=36

 

 

JUGEMテーマ:オーディオ

 

 



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